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Damian's Life


日々の出来事を…
by otawamure
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純国産

封切りから1ヵ月ほど経過して、
少し今更な感じもしますが、
映画「シン・ゴジラ」を見てきました。

いやぁ、なんでしょう。
上手く言葉に出来ないんですが…

面白い、というかすごい。
楽しいというかすさまじい映画でした。

度を超えてすごいものを見たりした時って、
嬉しいとか、すごいってより、
怖いって感覚に近いと思うんですけど、
まさにそんな感じの印象です。

なんか上手く言葉で表現出来ないけどそんな映画。
(いや面白いし楽しいんですよもちろん)

ある映画批評家が
「100点満点で1000億点」と言ってましたが、
正直判る気がします。

監督の庵野さん、
劇場版エヴァの制作をストップしたのも頷けますね。
これは平行しては無理ですわぁ。


とにかくインパクトがすごいです。
過去何十年も遡って私が見たどのジャンルの映画と比べても
ベスト3には入ると思いますね。

ただ、「怪獣映画」として楽しみに見に行くなら
辞めた方がいいでしょう。
完全に従来のゴジラではありません。
「見た目が」とかではなく、「ほぼ全てが」です。

少し内容に触れちゃいますが、
従来のゴジラのように怪獣vs怪獣ではありません。

今回のゴジラは今までのように
人類のヒーローとしての立場ではありません。
完全なる人類の敵です。

降ってわいた天災であり、
絶望的な侵略者です。

以前のゴジラのような感覚で子どもと一緒に見に行くと
トラウマになるんじゃないかな。
「わ〜ゴジラすごいね〜かっこいいね〜」
みたいなものは微塵もありません。

無慈悲に人が死にますし、
人が死んだ描写をわざわざしないところがまた怖い。
「あ、今つぶされた車に居た人、死んだな」
という、個人の死なんて取るに足らないと言わんばかりなのが
生々しいしリアルです。

これまでのゴジラは人の死にはほぼ触れないので
(死人が出ても、ほとんど「あ、今死んだな感」をほぼ出さない)
そういう意味でも子ども向けではないです。

というか内容が子どもが見てもちんぷんかんぷんでしょうし。


リアルといえば、この映画は
本当に「リアル」を徹底的に追求してます。
というか、この映画のテーマそのもの。

この国では、未知の生物が都心で大暴れしてるのに
ミサイル一発即座に撃てないんですよ。
誰の許可が必要だとか、法律がどうとか、
どういう手順を踏まなきゃだめだとか。

3.11の時もそうだけど、
何するにも会議・話し合いで
事が起きてから実行に移るまでイライラするくらい遅い。
こういった日本のお国柄を徹底して描いてます。
実際、この映画の半分くらいは会議室のシーンです。

ここが一番賛否が分かれるところ。

怪獣映画が好きで、
ギャオーとかウギャーとか怪獣が暴れ回ってるのが好きな人は
この会議のシーンは実に退屈な時間でしょう。

でもこれがこの映画の最大の特徴で、面白いところ。

想像で「こんな感じだろ?」というレベルではなく、
防衛庁や自衛隊の協力を得て徹底的にリアルを追求したのが見えます。
※実際、民主の枝野さんや、小池百合子に話を聞きに行ったり、
 自衛隊の人と綿密なシミュレーションをしたそうです。

今回はターゲットがゴジラですが、
例えば「北朝鮮が攻めてきたら?」みたいに置き換えてもよい。
もちろん3.11のような天災でもよい。

現実にこのようなことが起きた場合、
この国の中枢は実際こんな感じで動くと思うけど、
本当にこんなんでいいのか?
会議室でもたもたしてる間に何十〜何百万人って人が死にますよ?
大丈夫ですか?っていうシミュレーション映像的な作りです。

ただ単に3.11を彷彿とさせるような映像を流したり、
放射能や核兵器の話を出したら非難は避けられなかったと思うけど、
国に対して「これで大丈夫か?」っていう強烈なメッセージを
投げかけるような仕様にしたからこそ
「許される(大々的に差し止めとかの話にはなってない)」
作品になったんじゃないかと思います。


一応怪獣映画という皮をかぶってますが、
こういった日本のおかれている状況をいろいろな問題に置き換えながら見ると
非常に濃ゆいというか骨太な話です。

怪獣映画なんだから
こんな深い意味持たせなくていい、もっとシンプルがいい、
という意見も判りますが、
これはこれとして見て欲しいですね。

あ、フォローじゃないけど
「怪獣映画」としても十分面白いですからね。

ちなみに、今回のゴジラはフルCGのゴジラなので、
着ぐるみゴジラでは表現出来なかったことが可能になってます。

さすがに羽根生えるとか
「いやもうそれゴジラじゃねぇだろ」
みたいなことにはならないですよ?

これはネタバレかもしれませんが、
ぶっちゃけますと、
ゴジラ=使徒という扱いでいいかと思います。
さすがにATフィールド持ってたり
精神汚染してきたりはしませんのでご安心ください。

従来ゴジラと違いすぎるだろ、という意見はナンセンスです。
あくまで初見という設定ですから。
表現方法の違いとかではなく従来のゴジラとは「別なもの」です。
同列に扱うのは違います。

まぁこの辺はね、タイトルでも判るでしょう。
「シン・ゴジラ」の「シン」は
「新」であり「神(=使徒)」です。たぶん。
私の勝手な解釈ですけど。
カタカナにしたのはどっちの意味も持たせる為だと思いますね。

従来ゴジラファンには難しいかもしれませんが、
いったん以前のゴジラ像は捨ててもらって
新しいゴジラとして見て欲しいですね。

私は従来ゴジラファンですが、
今回のゴジラ、超怖いけど超かっこいいです!


あと最後に出演陣。
ものすごい数の俳優が出てます。
スタッフロールがこんだけ楽しかったのは初めてかも。

エキストラ的なちょい役にも
隠れて有名人が出てたりするので
探しながら見るのも一つの楽しみ方かと。

メインの出演者の演技は素晴らしかったです。
中でも主役(?)の長谷川博己さんの演技は素晴らしかった。
英語も上手かった。
こんな人が政治の中心にいたら日本も少しは安心ですけどねー
いないだろうな…
小泉進次郎と少しダブるので頑張ってもらおう…

一方、ものすごい賛否がある(というか否が多いらしい)
石原さとみは演技は上手くないし、
英語も他の人に比べて下手だけど、
出演者の多くがキャリアで堅苦しく、
見てるこっちも肩がはるので、
(図らずも)箸休め的な存在になったかな、とw



劇場公開中でネタバレ出来ないので
上手く伝えれなかったかもしれませんが、
万人ではないにしろ(けんちゃんつまらなかったみたいねw)
見て損はしない映画だと思います。

怪獣映画に興味がない人も、
もし機会があれば是非見て欲しいと思いました。

あくまで個人的ですが
ここ何年かはこれを超える映画は出ないだろうなと思います。
それほどクオリティが高かったし、色々考えさせられました。


庵野監督には称賛を贈りたいです♪
by otawamure | 2016-08-27 12:44 | 生活のコト | Comments(4)
Commented by STA at 2016-08-30 12:08 x
全く興味なかったけど見なきゃいけない気がして来ました。レンタル開始されたら見ようかなぁ〜
Commented by at 2016-09-06 12:59 x
ゴジラ全然興味なかったけど、ものすごーく観たくなったw今度子守り頼んでマジに観に行こうとおもいまぷ♪(pq゚∀゚*○)thank-you
Commented by otawamure at 2016-09-09 08:24
>スタさん
是非見た方がいいですね!
ただ好みが真っ二つに別れそうなので
ハマれなかったらごめんね!
Commented by otawamure at 2016-09-09 08:26
>花ちゃん
あの映画は劇場で見た方が絶対いいので、
是非いってきてくださいましよ!
見たら感想聞かせてね!
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